ベルギーの英雄が故郷で最後のラウンド
元ライダーカップ戦士、ニコラス・コルサーツが2026年5月23日、母国ベルギーで開催されたスーダル・オープン(Soudal Open)のDP World Tour通算505試合目をもって現役生活に幕を下ろした。会場はアントワープのリンクヴェン・インターナショナルG.C.。昨年すでに引退を表明していた彼が、最後の「お別れ」として選んだのは、やはり地元だった。
前半9ホールに「往年のコルサーツ」が蘇った
初日は1オーバー72。3番でボギーを叩いたものの、パー5の5番でイーグルを沈めると、スタンドから割れんばかりの歓声が響いた。続く6番・7番・8番でバーディを連取し、一時は往年の輝きを取り戻したかのようだった。しかし後半10ホールを2オーバーで終え、カットラインに2打届かず。プロとしての最後のラウンドは土曜日に持ち越された。
「前半は昔のコルサーツに戻った気がした。あのイーグルパットが入った瞬間の歓声は、ここ数年で一番大きかった」と本人も振り返った。
18番を家族と歩いた最後の一歩
最終ホールとなった18番、コルサーツは両親・妻のレイチェル・息子のジャクソンとオリバーを連れてフェアウェイを歩いた。グリーン手前では、同伴競技者で旧友のマルセル・ジームとアレクサンドル・レヴィが後ろに下がり、彼だけが観衆の拍手を一身に受ける場面を演出。目に涙を浮かべながらパーで締めくくったコルサーツは、二人の友人と抱き合い、声を上げて泣いた。
「家族と一緒にこのフェアウェイを歩いたとき……これは本当に全てだと感じた」
1998年から27年間のキャリアに幕
1998年にプロ転向したコルサーツのキャリアには、ボルボ・チャイナ・オープン、ボルボ・ワールドマッチプレー、フランス・オープンの優勝が刻まれている。また2012年の全英オープンT7、2013年全米オープンT10という成績も残した。最大の記憶は2012年ライダーカップ。あのメディナのミラクルカムバックで、リー・ウェストウッドとのコンビでタイガー・ウッズ&スティーブ・ストリッカー組を倒した1ポイントは永遠に語り継がれる。
Strokeslabの視点
コルサーツが残したメッセージ「Just keep going to the golf course. It's a wonderful game.」は、スコアやデータを超えたゴルフの本質を突いている。Strokes Gainedで測れないものが、このシーンには詰まっていた。
データでは測れない「ゴルフが人生に与えるもの」を、コルサーツの引退セレモニーほど体現した場面はそうない。彼のキャリアは不安定だったかもしれないが、だからこそ多くのアマチュアゴルファーの心に刺さる。
この記事の原文
GOLF.com: Nicolas Colsaerts Takes His Final Bow in Belgium with Tears and a Heartfelt Message
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