前半5ホールで10パット、そして奇跡の1パット
マーフィールド・ビレッジ (Muirfield Village) で行われたメモリアル・トーナメント初日、ジョーダン・スピース(Jordan Spieth)は前半5ホールをすべて2パットで終えた。19フィート、21フィート、14フィート、50フィート、13フィートのバーディーパットをことごとく外し、10パットを費やした直後のことだった。
「背中向け」パットの技術的背景
6番パー4、3打目のアプローチでグリーン右サイドに乗せたスピースが直面したのは、63フィート(約19メートル)の強烈な右-左スロープ。ピンはグリーン左サイドにあり、水曜日の練習ラウンドでこのラインを2度試みたが、いずれもミスヒットだったという。
スピースが採った読みのアプローチが独特だった。「傾斜の頂点にある『フォールライン』を探し、ボールが転がるべきポイントを目印で確認する」というプロセスを経て、ストローク時には背中をホールに向けた状態でパットを打った。
「あれだけ大きなブレイクがある場合、打った位置からは球の動きが読みにくい。だからハイサイドに歩いて確認することが多い」
15秒の沈黙、そしてカップイン
ストロークから3秒後、スピースはゆっくりとボールの後方へ歩き始めた。その後15秒間、ボールはゆっくりとグリーンを転がり続け、14秒目にカップの「4時」の位置へ近づき、そのままカップへ消えた。
この映像はPGA TourのX(旧Twitter)アカウントに投稿され、木曜日の午後の時点で75万回再生を突破した。
スピースはその後イーブンパーでラウンドを終え、トータル1アンダー71。首位から4打差でスタートを切った。
Strokeslabの視点
今回のパットで注目すべきは「背中向け」という視覚的な演出ではなく、フォールラインの特定とブレイク量の予測精度だ。63フィートという距離でも、ラインの頂点を正確に把握していたからこそ、ボールがカップに近づいた時点でスピース自身が「届くかもしれない」と感じられた。SG: Puttingが安定しない時期が続いているスピースだが、グリーンリーディングの基礎的な精度は依然としてトップクラスにある。
63フィートのパットを沈めた技術の核心は「背中向け」という個性的な構えではなく、フォールラインを正確に特定してブレイク量を先読みするグリーンリーディングの精度にある。SG: Puttingが波に乗り切れていないスピースだが、ラインを読む根本的なスキルは依然としてツアートップクラスだ。
この記事の原文
GOLF.com: Inside Spieth's 63-Foot Miracle Putt — The Back Turn and 15-Second Wait That Went Viral
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